俺とオカンと時々から揚げ定食


から揚げ定食を食ったんすけどね。




僕一個、これだってのを見つけて、漬物とかの小皿のほうに避難させとくんすよ。




なんでかっつーと、千切りキャベツのせいなんですよ。




キャベツが最後のほうになると水分を出してくるんでね、サクサク感が売りのから揚げが、ふにゃふにゃになっちまうんですよ。

あんま好きじゃないんすよね、あれが。

僕は好きなものは最後に食べる主義なんで、例えばから揚げ定食では、一番自分の好みっぽいから揚げを最後に取って置くし、ラーメンを食えば一番美味しそうなチャーシューと麺を一気に食べてフィニッシュしたいんですよね。




まあそういうわけで、漬物を除けて、小皿にから揚げを置いておいたんすけどね、横では店員さんが忙しなく今まで居た客のものの片付けとかをしてるわけですよ。


その店員さん目線で見たらどうなんだろうって思ったんですよね。


僕のこの無駄な拘りを店員さんが察してくれるなんて元々思ってない。


でも、じゃあ、店員さんから見たら、こいつはなんで小皿に一個だけから揚げを置いておいているのかと。


店員さん・・・というか他人から見れば、落としちゃったから揚げをそこに置いておくぐらいしか、から揚げを小皿に隔離する理由なんかは無い様に思える。


しかし、ごちそうさまでしたーってなもんで私が店を出て店員さんが器を下げようとすると、隔離してあったから揚げも綺麗になくなっているわけだ。


あいつ・・・落としたから揚げ食ったんじゃねえか・・・?


きっと店員さんはそう思ってるに違いない。


まあそれでも僕はこれからもあの定食屋に行くだろうし、妙な拘りを辞めるつもりもないんですけどね。



日常なんてのはこう、何気ないことの繰り返しなんですけどね


その何気ないこと、同じような毎日の中で、どこか違うことがあったり、違うことを思ったりするわけですよ。


僕にとって、日常の刺激、変化のある毎日はその程度で良い、何てことを思うんですよね。


そんなことを思えるって、きっと幸せなことなんじゃないかって思いませんか?




おまえ自身が幸せな奴だって思った奴はアレしちゃうぞ☆ってことで〆!